これからはJavaの時代か？

コラム	これからはJavaの時代か？

これからはJavaの時代か？

最近のトレンドは、Java（ジャバ）です。 Javaと聞いてコーヒー豆を連想した方は正解です。Javaの用語の中にはJavaBeens （豆）の開発者のちょっとした遊び心が感じられます。一時、悪い噂も流れたのですがやっぱりJavaしかないといった雰囲気があり供給側のソフト技術者が不足しているので稼げる言語として人気があります。しかしJavaは幾つかの種類というか流派があって概要だけでも理解するのは困難です。

Javaと現在主流のCGIとの違いはいくつかあります。まず一企業が開発、推奨している商品ではないといった事があげられます。ASPなどのようにマイクロソフト社だけが決めている規格ではないので、一企業の都合でなくなったりしません。マイクロソフト風Java規格がしっかりしているという安心感や継続性があるといった事で注目されています。また、元々家電製品の制御用途で誕生したのでそういった方面の制御にも使われています。NTTドコモの携帯電話で動作するソフトのiアプリもJavaで作られています。

ソフト技術者は目まぐるしく変わるソフト技術についていくのに悲鳴をあげています。やっと覚えた言語で製品も安定してきたと思っていると「それは古い」とか「そんなの大した技術じゃない」とか言われてせっかく努力して開発言語を覚えても２、３年の命で、常に新しい言語を勉強しなくてはなりませんでした。いい加減に落ち着いてほしいと思っていた時にJavaの登場です。

Javaは後発で普及した言語である為、過去の言語より優れたセールストークが数多くあります。一例では、どんなマシンでも動くという汎用性の高さです。今までWindows用のソフトはMacでは使えませんでした。また、オフコン用に作られたソフトはパソコンでは使えませんでした。それはソフトというのもは各OSごとに作らなければ互換性がなくなり、ある機種限定になってしまうという制限があったのです。しかしJavaはOSなどを選びません。専門家はプラットホームを選ばないと言った説明をします。これは画期的な事で、例えばi-modeで採用された事やMacの新しいOSであるマックOS-X（テン）でもJavaを本格採用しています。

ホームページで使われるJavaはJavaスクリプトが有名です。しかしJavaスクリプトは本格的なjavaではありません。JavaスクリプトはHTMLで表現できなかった動きを補ったり、ちょっとした計算や判定を行った用途に使われており、一般的なホームページ作成の範囲に入ります。

神様的WEBソフト技術者が視線を注いでいるのがJSP （ジェイ・エス・ピー/JavaServerPage）とJavaサーブレットです。更に先にはEJB という超最先端の山が控えています。ただしEJBは現在実験段階で普及にはもう少し時間がかかりそうです。現状ではチャレンジャー精神が旺盛な技術者が人柱となって苦労を重ねています。

JSPとJavaサーブレットはペアで使います。サーブレットでサーバー側の制御を記述し、JSPでそれらを呼び出します。この組み合わせのメリットはホームページのデザイン変更を技術者に頼まなくてもできる点です。従来のCGIではプログラムの中にデザイン的要素も含まれているので、ちょっとした変更でもプログラムの変更が必要でした。出来上がったシステムを後でちょっと修正したい場合、神様的ＷＥＢ技術者に頼むと「面倒くさい」とか「これでいいって言ったじゃないか」とか言われるのでジュースを買ってあげたり、「今度お昼おごるからさ」とか言ってご機嫌をとらなくてはなりませんでした。

しかし、この方式だと仕組みとデザインが完全に分離されているのでちょっとした文字の修正とかデザインの変更が容易です。また、コロコロ変わる新技術の中で比較的息の長い技術になりそうなのでWEB技術の決定打になりそうな勢いです。ところがJavaのメリットはどちらかというと開発者メリットとメーカーメリットが多いので、私達利用者メリットはそんなにありません。ソフト会社が社内的にジュースを買ってあげなければメンテナンスをやってもらいないなんて事は関係ないのです。

しかも、現在主流のCGIを使っても実用的なWEBページはできるので無理にJavaを使わなくても出来てしまいます。また、速度的には技術的に改善しなくてはならない点も見受けられたり、技術者不足の問題もあるの現時点で完全採用するには難しい判断だと思います。しかし、この文章を読んだ人は、もう先が見えているCGIよりJavaを選択されると思います。コンピュータメーカーやソフトメーカーがとても売りたがっているので、将来的にはJavaのシステムが主流になると思います。