企業向けシステム受託開発の株式会社アブロードシステムズ(東京都、大坂訓教社長:03-5226-6202)は、人件費の安い中国でシステム開発を始める。年内に現地企業と合弁で新会社を設立、日本で受注した開発業務を委託する。アブロードは中国側の工程管理などを担当、価格競争力を武器に日本国内で顧客開拓する。
合弁相手は中国のシステム開発会社、瀋陽東宇信息技術公司(遼寧省、好先臣総経理)で、新会社は中国瀋陽東宇国際軟件工程公司。総経理は好氏が兼任する。資本金は約1500万円で、瀋陽側が70%、アブロードとインキュベーター(ベンチャー育成機関)の再生計画(東京・江東、荒川敬社長)が計30%出資する。
アブロードは合弁会社との間でシステムを共通化。日本の顧客から注文が入ると、システム開発やデータ入力などの業務を現地に委託する。瀋陽側の協力で、開発の進ちょく状況をチェックするほか、システム作りの指導もする。
中国でも情報技術(IT)関連の技術者が増えているが、人件費は日本の3分の1から5分の1の水準という。
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