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ざっくり説明すると、スマホでも使えるUSBメモリという事です。
では、OTGではないUSBメモリはスマホで使えないのでしょうか?
答えは、USB対応でなくても使えるUSBメモリと使えないUSBメモリがあります。
ただし、TYPE-C接続のスマホは全てのUSBメモリが使えます。
以前はスマホでUSBを使うにはスマホ側がOTGに対応している事。USBメモリもスマホでも使える事を意識して設計されている必要がありましたが、現状では意識する必要は少なくなってきています。
TYPE-C以外のiPhone/iPad/AndroidはOTG対応以外のUSBメモリは使えない事が多いでしょう
通常のUSBメモリはTYPE-Aという接続端子です。OTGメモリの多くはスマホに直接接続できるようにTYPE-C端子があります。TYPE-C端子があるUSBメモリはOTGと考えても大丈夫です。
TYPE-AとTYPE-C等2つ以上の接続口をもっているUSBメモリはOTGメモリと呼ばれている。
供給電力の違い。OTGが登場する前のUSBメモリはパソコンが必要でした。
USBメモリにデータの書き込みや読みだす場合にも電力が必要です。この電力はパソコン側から供給されています。
USBメモリにはバッテリーは内臓されていません。電力を供給するまたは読み書きの指示を与える側をホスト側、電力供給や制御を受ける側を端末(クライアント)側といいます。OTGではないUSBメモリはこのパターンです。
新しいニーズ
OTGではないUSBメモリはホスト側のパソコンが必要でした。
新しいニーズとしてパソコンの介在なしでUSB端末機器どおしを接続したいというニーズが登場しました。例えば、デジタルカメラでUSBにデータを保存したい。USBメモリから直接印刷できるフォトプリンタなどです。これらの接続にはパソコンはありません。スマートフォンも同じでOTG登場以前の古い機種ではUSBメモリは利用できませんでした。これを接続できる規格としてOTGが登場しています。
OTG(USB On-The-Go)とは、端末どおうしでも、どちらかがホスト機能をもって制御や電力供給を行う規格
USBメモリの場合、電力供給や制御を行わないので常に端末側です。USBメモリのOTG対応とは、接続口がTYPE-A以外の接続口がある事、低い電力でも動作できるフラッシュメモリが使われています。
1.USB OTGに対応していない古いスマホOS
2.TYPE-C以外の接続端子
Micro–BやLightningは変換アダプタを使っても供給電圧が低いので使えない場合があります。
TYPE-Cは供給電圧が高いので変換アダプタを使えば全てのUSBメモリは使う事ができます。
本当は違うOTG(USB On-The-Go)メモリ
ただし、本当の意味では正しくありません。
OTGは2001年USB2.0の規格が決まったときに追加された古い規格です。このときTYPE-Cはありません。
USBを接続する場合、制御を行うパソコンに入っているUSBホストコントローラーという部品と
USBメモリ側にあるクライアントコントローラーという部品間でデータ通信が行われます。
制御するパソコン側を親、USBメモリなど制御される側を子と呼んでおり別々の部品が使われていました。
パソコン以外の機器で直接USBメモリを利用したいというニーズがありました。
例えば、プリンタにUSBメモリを接続してパソコンを通さず直接写真を印刷したい。デジタルカメラのデータをUSBメモリコピーしたい等です。これを解決する規格がOTGです。
OTGはUSBメモリ側に親側のUSBホストコントローラーの機能も持たせたものでパソコン以外の機器でも接続できるUSB規格です。ただし、一般的にはスマホ対応のUSBメモリやTYPE-Cの接続口のあるUSBメモリをOTGメモリという認識です。
スマホで使えるUSBメモリは電圧の関係もあります。
USBメモリにデータを読み書きする場合も電力が必要です。
通常はUSB2.0の場合500mA、USB3.0の場合は900mA以上の電流が必要です。
一部のタブレットやAndroidスマホで採用されていたMicro-BやiPhoneで採用されているLightningは電流が少なく200mAしか供給されていません。OTG対応のUSBメモリの場合、これらに対応しているUSBメモリは、少ない電流でも動作できるように低電力タイプのメモリが使われています。
未対応のUSBメモリを変換アダプタで接続する場合、Micro-BやマLightningは電力不足で動かない事があります。
TYPE-AやTYPE-Cは供給される電流が高く通常のメモリで動作します。