絶対に無理!
最近、光学ドライブ未対応のノートパソコンが増えてきてCD/DVDは見れないな。
コピーガードのUSBメモリでも作ろうか?
社内から出た意見は「絶対に出来ない」「ハードウェア部分は誰が作るの?」
全体的には否定的な意見です。
無理という意見が多いので逆にライバルは出ないだろう事で作り始めました。
絶対に出来ない事なんかありません。
開発が始まった2009年当時USBメモリのコピーガード製品はありませんでした。
この時は当社にUSB知識はまったく無く、どこから初めて良いのかわかりません。
しかし、問題を1つづつ解決していき1年後の2010年にVer1のコンテンツガードが発売できました。
この当時は外国企業ライセンスでコピーガードCDは作成していました。
この時の欠点はコピー製造ができず量産化ができない。コピーはできるが、コピーされたファイルは開かないという仕様でした。この仕様でも良かったのすが演出的にコピーするとエラーが表示された方が判りやすいと思っていました。
また、CDのコピーガードでは対応できるファイル形式が決まっており、全ての形式は対応ができません。
そこで開発目標を以下に設定しました。
開発目標1 安く作れて・沢山作れる
量産化で安価に提供できるように生産工場ではコピー製造ができて
完成したものはコピーができない様にする
現在の生産能力はコピーガードCDは100枚/日に対して USBコピーガードは400個/日になります。
USBは部品状態の物理的なアッセンブリからマーキング作業、コピーガード加工まで行っていますのいで
CDに比べて生産性が高い作りになっています。
(辛いのでもうやりませんが、USBの生産で徹夜して24時間で2000本を作成した事もあります)
コピーガードUSBメモリは、1本で4000~5000円します。
高いと言われた事もありますが、類似機能をもったUSBメモリは数万円しますので激安です。
他社は管理ソフト別売、保守契約必須などトータル必要で比較してもコストパフォーマンスは抜群です。
価格差がありすぎるので競合になった事はありません。
価格差はどちらかというと他社は情報漏洩対策や社内セキュリティー強化目的の製品ですが
当社のUSBはコンテンツ配布用のメディアとして作られているので、そんなに高いと売れません。
ターゲットが違うという事でしょう。
当社社長の意見がこのまま変わらなければ、管理ソフトやバージョンアップ費用も生涯無料です。
開発目標2 全てのファイルをコピーガードできる
全ての形式をコピーガードできるようにする。
何か難しいかというとファイルをコピーさせない、ファイルを見えなくするのは難易度は高くありません。
しかし、表示するアプリにデータを渡してしまうとその後のデータの取り扱いは使っているアプリの制御になります。
そこで「別名保存を禁止する」という機能をつけたり「印刷を禁止する」、「ネットワーク共有を禁止」する機能を付けました。また、スクリーンショットも禁止されます。難しいのはフリーソフトなど全ての画像録画ソフトを禁止する事でした。
禁止事項を増やすとパソコンの使い勝手に影響があります。
例えば、印刷を禁止するとUSBを利用中は全てのソフトの印刷ができなくなります。
これを緩和ために印刷機能のないビューワーソフトを内蔵しています。
どちらかを選択して使う事ができます。
コンテンツガードUSBメモリは、概ね全ての形式に対応しています。
ただし、CAD系のファイルで一部の保護機能が未対応の場合があるので要注意です。
開発目標3 利用者が設定できる
2010年に初回バージョンVer1のコンテンツガードUSBメモリがリリースされました。
この時のバージョンは、ご利用者様で機能を変更する事ができず、コンテンツをお預かりして
必要本数のコピーガードUSBメモリを納品する形式でした。
ユーザーカスタマイズ機能(管理ソフトUsbManage)が登場したのはVer3からです。
このバージョンから1本でも販売する事ができるようになりました。
アマゾンやeBayなどの通販でも販売ができるようになりましした。
開発目標3
1本でも使う事ができるよにする
管理者でコピーガード機能を変えられる様にする
Ver2で管理ソフトUsbManageで1本づつ機能を変更できるようになりました。
禁止したい項目にチェックを入れて設定すると、その設定で動作します。
また、コンテンツの差し替えが自由にできるようになりました。
Ver3では、現在の製品とほぼ同じ構成になりました。
つまりVer3以降は、バージョンアップを行えば最新バージョンで利用ができます。
古いVer1~はお客様側でバージョンアップはできませんが
当社にお送りいただければ最新バージョンにする事はできます。
開発目標4
更新機能で新しいWindowsが出ても使えるようにする。
バージョンアップの無償化
Ver3で更新ソフトで利用者がバージョンアップができるようにしました。
Ver6では自動更新機能で常に最新バージョンにバージョンアップできるようにしました。
コピーガードの方式
コンテンツガードUSBメモリはアクセスコントロールという方式でコピーガードを提供しています。
これは、各種のコピー操作をキャンセルする方法です。
ファイルコピーのあらゆる方法の操作をブロックしています。
他にファイルを暗号化してオリジナルのUSBメモリのみ復号化する方法があります。
この方法はコピーはできるが、コピーされたファイルは開かないという方法です。
最新バージョンのコンテンツガードVer7では、コピーコントロールに加えて暗号化の両方の保護を採用しています。暗号化は、コピーコントロール―を強化する目的で使われますが予備的にある処理なので、
暗号化offの状態でも保護がかかります。
暗号化offにするケースは、保存するファイルが既に暗号化されているファイルを保存する場合です。USBの暗号化がONになっていると2重に暗号化されてファイルが開かなくなる事があります。この場合は、USBの暗号化をOFFにする必要があります。